ノー・シューズ ノー・ライフ

ノー・シューズ

ノー・シューズ


PCが不調なのか、IEが不調なのか、
Webの画像の一部を表示しなくなった。
PCのガイドブックをひっくり返して読んだり、
ネットでそれらに関する情報をもとに、
あれこれトライしてみるが、
良くなる気配なし。
忘れていた。奥の手があった。
無線LANルーターのコンセントを抜いた。
しばらくして何事もなかったかのように回復した。
映りの悪いテレビをたたくのと似ているような。

連休だけど、連休ではないので、
『ノー・シューズ』佐々木マキ著を読んだ。見た。
『ガロ』でデビューするまでのことや
デビュー後の話が書かれていて、
著者のバックグラウンドを知ることができる。
『ガロ』の漫画家たちとの交遊が意外だった。
勝又進や楠勝平と親しかったとは。
作画や作風は全く異なるが、
いずれも異彩を放っていた漫画家。

通常の漫画業界では認知しにくい作品を認めて、
面倒を見ていたのが青林堂社長・長井勝一
オルタネイティブ漫画を束ねていた
ブラックホールのような存在。
ふだんは温厚な長井だが、若い時分は
「「カミソリ勝っちゃん」と呼ばれた」という話。
鶴見俊輔が「私はヤクザですから」といっていたのを
思い出した。

無国籍風ナンセンス漫画でデビューした作者。
絵本を描く時、福音館書店の社長から
参考にと一冊の絵本を渡される。
それが、モーリス・センダックだった。

「スカラマンガ」では、一コマ漫画のオンパレード。
古くて新しくて、和風でバタ臭さもあって、
物語性あふれる不思議な世界が楽しめる。

作者の絵で最も有名なのは、村上春樹の初期の本の装画。
同郷で親しい間柄かと思ったら、そうでもなくて、
数回しか会ったことがないそう。意外。
絵を描くから視覚的に記憶しているのだろうか。
「文章は苦手」と書いているが、
なかなかどうして、魅力的な文章。

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