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続SFぽいの好き

殺人出産

殺人出産

駆け足で猛暑が来て
駆け足で去っていく。
夜、虫の鳴き声が日増しに大きくなっていく。

『殺人出産』村田沙耶香著を読んだ。
死刑は野蛮だし、ある意味一瞬で罪を償うのは、
ほんとにそうなのか。
ならば、男に人工子宮をつけて、出産できるようにすればいい。
それではじめて男女同権となる。
女性は出産機械じゃないし、子育てロボットでもない。
そんなことを読みながらつらつらと思った。
10人出産したら、1人好きな人を殺せる。
なんだこのシステム。どうしてこんなこと、思いつくの。
10枚食パンを買ったら、1枚白いお皿がもらえる。
似ている。似ていないつーの。

アメリカあたりでは性犯罪者で悪質な者に対しては
注射による化学的去勢をするらしいのだが。
それよりは人工子宮を付けて
出産させた方が人道的かも。
もっとも、性癖よりも病気だと思うのだが。

ICタグを性犯罪者の体内に埋め込んで
GPSで常時監視するようになっていたら、
大阪中一遺棄事件も未然に防げたかもしれない。
ネットセキュリティと同じで
性悪説でいくしかないのかな。

ユートピアでありディストピア
薄気味悪さもあるが、リアリズムも感じる。
同書の他の短編も読んでみた。
作者の頭の中を覗いてみたくなった。
脂っこくないソローキン。
『スミヤキストQの冒険』倉橋由美子著を
ふと思い出した。
映画化するなら、断然、園子温だろ。

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