くりかえすけど

くりかえすけど (銀河叢書)

くりかえすけど (銀河叢書)

『くりかえすけど』田中小実昌著を読む。
翻訳の師匠の話、タコ八郎の話、間違えられた殿山泰司の話、
ストリップ劇場の話、進駐軍の話、新宿ゴールデン街の話。
バス旅行の話もあった。
『自動巻き時計の一日』で、この文体にやられた。
文庫で読めるので、ぜひ。

小島信夫のグダグダとコミさんのグダグダの違い。
同じ戦後日本を支配したアメリカ的なるものを
捉えても、かくまで違うとは。

飯田橋田中小実昌を見かけたことがある。
トレードマークの帽子をかぶっていた。

この本も『風の吹き抜ける部屋』小島信夫著も
幻戯書房の「銀河叢書」シリーズ。
シブいラインアップで期待できそう。
シブオシャレな装幀、誰かと思ったら、緒方修一。
おっと、次々と話題作を出して翻訳文学ファンのお財布を軽くしている
白水社のエクス・リブリスシリーズの装丁の人ではあーりませんか。

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