ダンスはうまく踊れない

踊る昭和歌謡―リズムからみる大衆音楽 (NHK出版新書 454)

踊る昭和歌謡―リズムからみる大衆音楽 (NHK出版新書 454)

『踊る昭和歌謡』輪島裕介著を読んだ。

誰かYouTubeで本書で取り上げた楽曲をまとめてくれ。

「マンボ」が流行して、青少年がマンボを踊ると
不良になると「マンボ追放」が起こったそうだ。
ともかく、流行りものに対しては
大人は目くじら立てて反対だの、追放したがる。

「この「踊る不良」という定型は、その後も
ロカビリー、ツイスト、竹の子族(暴走族、ツッパリ)
をめぐる社会的イメージに引き継がれ、氣志團(DJ OZMA)、
EXILE、あるいはYOSAKOIソーランへと(無害化・学校化)
されながら命脈をつないでいく」

 


ここ、大事。「無害化・学校化」
踊り、ダンス(社交じゃなくてヒップホップ系)が
武道とともに中学校で必修化になっているようだし。

その先にあるのは、キナ臭い妄想の現実化か。

ううむ、大瀧詠一が健在だったら、
著者とのラジオ特番でもと願うのだが。

スマイリー小原の踊りながら指揮するスタイルと
その容貌は、幼心にも十分すぎるインパクトを与えた。
関係ないけど、声が布袋寅泰に似ている。

関係ないけど、アイ・ジョージって、
本名の石松譲治をカタカナ、日系人風にしたものだったんだ。
アンクルトリスのCMでマンボのCMソングを歌っていたそうだ。
YouTubeで探したが、動画はなかった。
その関係でオールドのあの素晴らしいCMソングに
つながるんだな。

ぼくの好きなスティーブ・マーティン
リズム感の悪い黒人役をそのまま演じていて笑えた。
何だっけ。ええと『天国から落ちた男』。

いつぞや、若い同僚に
「ディスコ」と言ったら、怪訝な顔をされた。
クラブなのか、踊るところは。
でも、オジサンがフィーバーしていたのは、
紛れもなくディスコだった。

アメノウズメノミコトが天の岩戸の前で踊ってから、
出雲の阿国、ええじゃないか、
踊る宗教にはじまり、マンボ、ドドンパ、ツイストから
レイブまで、人はなぜ踊るのか。

テクノポップ全盛の頃、ツバキハウスで
踊っていた20代。
甘い話に乗せられて踊らされていた30代。
バブル時代の契機の良さを懐かしんで
一人、部屋で踊っていた40代。

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