- 作者: 山本貴光
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/11/27
- メディア: 単行本
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『文体の科学』山本貴光著を読んだ。
文体を科学的に解明するって、
なんか難解かなと思ったら、するする読めてしまった。
文体論というカテゴリーの本は、
これまで山のように書かれてきた。
この本は、文体のスケルトン(骨格 構造躯体)について論じられたもの。
まず、作者は
「文体とは「配置である」」
と宣言する。
さらに、
「文章はことばの組み合わせであり、
ことばは文字の組み合わせである」
と。
その裏付けを、「対話」「法律」「科学」「辞書」「批評」「小説」で
試みる。
たとえば、法律の文章はなぜフレーズ自体が長く、専門用語だらけで
取っつきにくいのか。
携帯電話の料金体系のように。
それには、それなりの狙いやら理由があるそうなのだが。
その捌き方には、納得させられる。
ホームページをつくられたことがある人なら、わかるだろうが、
通常のテキスト、文体をHTML言語に見立ててアプローチしたような。
こっちの方が、より的確かもしれない。
「HTML 【 HyperText Markup Language 】
Webページを記述するためのマークアップ言語。文書の論理構造や表示の仕方などを記述することができる。W3Cによって標準化が行われており、大半のWebブラウザは標準でHTML文書の解釈・表示が行える。
HTMLでは、文書の一部を“<”と“>”で挟まれた「タグ」と呼ばれる特別な文字列で囲うことにより、文章の構造や修飾についての情報を文書に埋め込んで記述することができる。文章の中で表題や段落の区切りを指定したり、箇条書きの項目を列挙したり、文書の一部として画像や音声、動画を埋め込んだり、他の文書へのハイパーリンクを設定したりすることができる。
HTMLは元々SGMLの簡易版として生まれ、主に文章の論理構造を記述する言語だったが、Webの普及が進むにつれて文書の見栄えに関する仕様が追加されていった。その後、見栄えを記述する専用の言語としてCSS(Cascading Style Sheet)が考案され、現在ではなるべく構造の記述をHTMLに、見栄えの記述をCSSに分離すべきとされている。」(IT用語辞典e-Words)より
ぼくもいろんなサイトをのぞいては、
ソースを表示させ、こうするとカッコよくなるのかと
にわか勉強した。
文体はフォーマットへ定式化させることにより、定着化する。
社内文書、手紙(公私)、メール(公私)、ブログ、Twitter、
メモ(公私)などなど、気がつくと、一応フォーマットに則って、
文体を書き換えているじゃん、きみもぼくも。