先週末から妻の入院付添い・見舞いなどでバタバタ。
昔に比べると病院もセキュリティ対策が厳しくなった。
医療過誤対策なのか説明開示責任なのか、
結局、書類、紙ばっか増えてしまった。
丁寧に対応すると、ページばっか増える。
マニュアルや取説と同じ傾向にあるようで。
録画しといた宮崎駿監督の『風立ちぬ』を見る。
情報量の多い画面。
喪われつつある美しい日本の風景の連続。
銭湯の富士山のペンキ絵にも思えるというのは、失礼かな。
渡辺京二著の『逝きし世の面影』もスタジオジブリで
アニメーション化してもらいたい。
戦闘機、飛行機、ゼロ戦の誕生の話と
設計者の哀しいコイバナ(恋愛話)なんだけど、
交通機関の発達史としても捉えられる。
最新のテスト機を牛が牽引するというのは、
知らなかった。
ぼくが子どもの頃、幼稚園年長組くらいか。
道に馬糞が落ちていた。
小学校3年生、4年生あたりで
猪苗代湖に夏休み、キャンプに行くときは、
磐越西線はSLだった。中山峠のスイッチバックとか。
声優に庵野秀明を起用したのは、よかったと思う。
キムタクが堀越二郎の声だったら…。
宮崎監督は、これまでにも
素人を声優に起用している。
『となりのトトロ』では、糸井重里。
まあ、糸井はシャベリが達者だから腑に落ちるが。
『耳をすませば』では立花隆。
特に茨城訛りが若干ある立花の声は、
最初、誰かと思った。
決してうまくはない。けれど、味わい、リアリティがある。
ロベール・ブレッソンが玄人じゃなくて、素人を
俳優に起用したのと同じ理由なんだろうな。
ちらと歌われるクルト・ヴァイルの『Das gibt's nur einmal (ただ一度だけ)』。
ニクい選曲。