畳とつれあいと翻訳は新しい方がいい?

新訳 チェーホフ短篇集

新訳 チェーホフ短篇集

セキュリティソフトの有効期限が切れるんで
更新しようと思ったら、安くなーい。
生涯顧客づくり戦略は通じない世界なのかな。
いろいろ探していっちゃん安い
某社の3年3台版をダウンロードする。

『新訳 チェーホフ短篇集』を読む。沼野充義訳。
代表作が、かなり大胆に訳されている。 
アナログ音源をデジタルリマスタリングして
ばっちりになった、そんな感じ。
改めてチェーホフを堪能する。

新訳だから、いいわけではないが、
読んだことのある名作といわれる作品が、
優れた現代小説のようにおもしろく読める。
チェーホフは、生活費を稼ぐために
本格的に作家になる前に、
エンタメ系の作品を書き飛ばしていたそうだが、
『ねむい』などが、読める。
当たり前だが、チェーホフだ。

医者の不養生ではないが、
チェーホフは、結核患者だったとか。
当時は死の病ゆえ、限りある日々での創作活動。

『奥さんは子犬を連れて』、『犬を連れた奥さん』で
知られているが、いやはや、まいりました。

訳者の解説は、いたれりつくせりかつ
チェーホフ愛に満ち満ちており、
チェーホフをはじめて読む人には、
恰好なんだけど、
はっきり言って各篇ごとの解説は、ちと、うぜえ。
ガイド篇として巻末にまとめるか、
袋とじにしてくれれば、
新訳をもっと反芻できる。

新訳ですげえと思ったのは
橋本治訳の『枕草子』。
出だしが、「春ってあけぼのよ!」

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