朝、トンボを見た

 

夜、コガネムシが飛んでいた。
朝、トンボを見た。

録画しといたEテレ『戦後史証言プロジェクト 日本人は何をめざしてきたのか 2014年度「知の巨人たち」第4回 司馬遼太郎』を見る。
大学に入って間もない頃、
前の席の女子と世間話をしていた。好きな作家の話になって
そのコがあげたのが、司馬遼太郎だった。
名前は知っていたが。
今なら歴女で括れるが。
歴史ものや時代小説は老後の楽しみにとっておこうと、
司馬遼太郎は自慢じゃないが、
街道をゆく 愛蘭土紀行』しか読んだことがない。

この番組の肝は、なぜ司馬はノモンハン事件を小説にしなかったのか。ということだ。
資料を調べ、関係者に取材をして素材は丹念に集めた。
坂の上の雲』まで。日露戦争の時代まで。そこで止まった。
これもTVドラマ化されたのを歯抜けで見たのだが。
この番組によると、
ノモンハン事件は、第二次世界大戦の前哨戦というか
格好のシュミレーションだった。
まともに考えれば、日本の兵力、武力では、
アメリカには到底太刀打ちできないことがわかるはず。
なのに、なぜ。
答と思われるものを司馬が話しているが、おせーない。
見なさい。

村上春樹は、ノモンハン事件を『ねじまき鳥クロニクル』という小説にした。

ねじまき鳥クロニクル』、ぼくには退屈だった。
ネットで検索してみると、
ノモンハン事件の評価が随分違っている。
予備知識でノモンハン事件をもう少しインプットしてから、
再読すれば、印象は変わるだろうか。

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