韻を踏め

影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣

影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣

乾かしては降り、乾かしては降り。
シジフォスの神話か、賽の河原の石積みか。

コピーライターとして読んだ面白い本の紹介をば。

『影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか』

ロバート・B・チャルディーニ著と
『影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣』
N.J.ゴールドスタイン著、 S.J.マーティン著、 R.B.チャルディーニ著。

『影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか』 目次


第1章 影響力の武器
第2章 返報性-昔からある「ギブ・アンド・テーク」だが・・・・・・
第3章 コミットメントと一貫性-心に住む小鬼
第4章 社会的証明-真実は私たちに
第5章 好意-優しい泥棒
第6章 権威-導かれる服従
第7章 希少性-わずかなものについての法則
第8章 手っとり早い影響力-自動化された時代の原始的な承諾

 

『影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣』目次


1不便を感じさせて高める説得力
2バンドワゴン効果をパワーアップ
3社会的証明の思わぬ落とし穴
4「平均値の磁石効果」を防ぐには?
5選択肢が多すぎると買う気が失せる
6特典のありがたみが薄れるとき
7上位商品の発売によって従来品が売れ出す不思議
8恐怖を呼び起こす説得の微妙な効果
9チェスに学ぶ、うまい一手
10影響力をしっかり貼り付けるオフィス用品〔ほか〕


必要に迫られてこの手の本を濫読したが、帯に短し襷に長し。的ものが多かった。
簡潔・明快しかも上質なユーモアまで
前者が理論編で後者が実践編となるが、
後者を特にお勧めする。

「説得は芸術ではなく科学である」

その実証と実例が50本挙げられている。

ぼくが興味を覚えたのが、ここ。

 

「41 韻を踏むことで増す影響力」

 


「韻を踏んだフレーズとそうでないものとの説得力の差を調べた」

結果、「韻を踏んだフレーズ」の方が勝っていたと。
研究者はこう分析している。

 


「韻を踏んだフレーズは理解のフルーエンシーが高い。要するに、
韻を踏んでいないフレーズと比べると、頭のなかで解釈するのが
簡単なためだと説明しています。」



「フルーエンシー“fluency”
知識を再構成し、自分自身を創造的に的確に表現、
情報を(単に受け取るだけでなく)自ら作り出していく能力を含めている」

ぶっちゃけ、韻を踏んだゴロのいい、リズムのいい言葉は、
早く届いて、深く刺さるってこと。


で、「Intel Inside」を思い出した。
Intel Inside」を「インテル 入ってる」と訳したのは
素晴らしい。
英語では頭韻だが、日本語では脚韻の違いこそあれ、
なかなかこうはうまくいかない。
どちらも短く、グラフィック広告にもロゴとしておさまりやすいし、
TVCMやラジオCMでもサウンドロゴ化しやすい。
インテルの企業特性、商品特性を伝えている。

経緯はこちらを

noname Logs — 古川さんのコメントの中に、 ——————- 「Intel...


「セブン イレブン いい気分」
とかもそう。

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