匂いフェチ

未亡人 栗の花の匂いに 夫を偲ぶ。
「私、和栗派なの」。

臍のごまをオリーブ油と綿棒で掻き出す。
若い時分は熟成したブリーチーズのようなにおいがしたが、
大病後は、臍のごまのにおいも淡白になった。

眠っているナポレオンの鼻先にチーズ、おそらくブルーチーズを
嗅がせたら、「ジョセフィーヌ  もうたくさんだ」と
言うのは余りにも有名な匂いのエピソード

女子がはりきって高級なコロンをつけてデートに
行ったら、無粋な男子、「パルコのトイレのにおいがする」。

新入社員の頃、先輩に連れられて新宿ゴールデン街デビュー。
クサヤを初体験。祖母の家の汲み取り便所を思い出す。

うちの黒猫。焦げ臭いにおいがする。

焦げ臭いと言えば、駅前の石窯ピザの店。
アパートをリフォームして店舗にしたのだが、
キナくさい。最初、火事かとマジ思った。

ぼくの通っていた小学校は当初、冬の暖房は石炭ストーブ。
掃除で水をかけるとジューという音と煙。
においが教室いっぱいに広がった。

ジンを飲むと、アフターシェーブローションくせえと内心思う。
題名は忘れたが、向こうの探偵映画で
アルコール依存症が、酒を切らして、アフターシェーブローションを
飲むシーンがあった。


自転車を走らせていたら、栗の花の強烈な匂いがしたので
思いつくままに書いてみた。

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