絶望が足りない

『1984 フクシマに生まれて』大野更紗 開沼博 共著を読む。
そうか、同郷、同年生まれ。
見田 宗介→宮台真司開沼博という系統樹になるのか。
二人と「識者」の鼎談が6本。
それぞれに濃い内容だが、
いっちゃん、そーか!と思ったところ。


「日本人は絶望が足りない」

森達也との鼎談から森の発言、引用。

 

「最近知ったのですが、ドイツは憲法改正の際に…
正確には憲法ではなくて今もまだ名称は基本法のままですが、
国民投票規定していないんです。その理由をドイツ人に
訊いたら、僕たちは自分たちのことを信じていないからだと
との答えが返ってきました。かつて世界で最も民主的と称された
ワイマール憲法を持ちながら、結局は自分たちの意思でナチス
選択してしまったという過去があるからこそ、しっかり自分たちに
絶望しているわけです」

『おじさんの哲学』永江朗著では、生田“着流しダンディ”耕作を
述べた章のタイトルが

「多数派はいつも間違える」

これともつながっているような気がして。

赤信号みんなで渡れば怖くない

とも。

NHKのドラマ『ロング・グッドバイ』の浅野忠信の喋り。
誰かに似ているとずっと思っていたが、判明した。
殿山泰司だ。

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