ツッコミ ボケ メタ ベタ

一億総ツッコミ時代 (星海社新書 24)

一億総ツッコミ時代 (星海社新書 24)

5月で気温が25度超えなら、
8月には50度超えるんとちゃいますかあ。
と、のっけのボケ一発。

一億総ツッコミ時代』槙田雄司著を読む。
誰だ。マキタスポーツの本名。

■作者の考える「ツッコミ」と「ボケ」


「ツッコミ」とは、

 

「かつては面白い言動(=ボケ)に対してのみ行われるものでした。
しかし今や(ツッコミ)は、指摘、非難というものに成り代わった」


「ツッコミ志向」とは

「自分では何もしないのに他人がすることについて批評、ときに批判する
ことを指します」

これに対して

「ボケ志向」とは

 

「ただ面白いことや変わったことと言うのではなく」
「主体的に、主観的に行動する人の考え方」

KYじゃない人。横並びの時代じゃ生きにくいが。


余談になるが、今、TVで売れている芸人は、
フットボールアワー・後藤など、大抵「ツッコミ」タイプだ。
短い気の利いたコメント(批評)、番組の進行整理能力が
もてはやされているのだろう。


■作者の考える「メタ」と「ベタ」


「メタ」とは


「客観的に、鳥瞰的に、ものごとを「引いて」見ること」


「ベタ」とは

 

「どんどん行動に移して人生を楽しむ姿勢です。―略―
結婚をする。子どもをつくる。子どもの写真を携帯の待ち受けにする。
―略―ベタ的に生きる、というのは面白い生き方をする上で
とても大切なのです」


リア充は、「ベタ」から。「ベターライフ」ならぬ「ベタライフ」。

端的な感想は惜しいってこと。
言いたいことは、鋭い。
それがまとめきれていない。
章立てというか構成というか。
タイトルは『一億総中流時代』から拝借したものだろうが。
娯楽路線でいくなら、
「ツッコミ」VS「ボケ」「メタ」VS「ベタ」という二律対抗で
かつてのベストセラー『金魂巻』のマル金マルビ風にするとか。
あるいは、ハウトゥ路線でいくなら、
ライフハック的生き方指南書にするとか。

あえて本名で出したのだろうが、芸名で出せば
売れ行きはかなり違ったと思う。ま、余計なことだが。

人気ブログランキング