図書館の魔女

図書館の魔女(上)

図書館の魔女(上)


図書館の魔女(下)

図書館の魔女(下)

 

『図書館の魔女』高田大介著をようやっと読んだ。
上下巻、分厚く、重く、移動本には不向き。
鈍器にも成り得るかも。

巻頭のキャラターと地図をコピーして
何度となく、確認しながら読んだ。

バベルの図書館、ホグワーツ魔法学校の図書館。
グーテンベルグの活版印刷の発明で
書物の大量印刷が可能になるまでは、
本は貴重で、門外不出の本を収蔵している図書館は、
知識の聖堂(カテドラル)だった。
ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』もあった。

「図書館の魔女 マツリカ」の元へ「手話通訳 キリヒト」がやってくる。
マツリカは祀り家由来か。ま、拝み屋みたいなものか。
キリヒトってキリスト由来かと思ったら、仕込み杖(剣)の達人、
斬り人か。
図書館のある一の谷からニザマへの冒険譚と言ってしまえばそれまでだが。
ファンタジーのお約束がてんこもり。
リアリティを出すための地政学的な薀蓄や創意工夫がてんこもり。
たとえばキリヒトが戦いの後、仕込み杖を砥石で砥ぐシーンが出て来る。
マツリカとキリヒトが衛兵たちと船に乗り込んで三国会談に行くさまは、
なんだか漫画『ワンピース』のようだし。

アニメ化するなら、キャラクターは西島大介がぴったし!
これ、ゲームだったら、クソゲーかもね。
そうか、だから、この類が、苦手なぼくが最後まで読むことができた。
続編もあり、でしょ。

作者と読んだ人だけが、地図には表示されていない国に入れて、冒険に出ることができる。

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