他人事じゃない

殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件

都知事選の結果。
雪が残った悪天候で、組織票をもった人が強かったということか。
今度は、長くつとめてもらいたもんだ。
金よりも女性や発言が命取りにならなければいいが。
老婆心ならぬ老爺心。

朝から、原稿書きと原稿修正。

どういうわけか立て込んでいて
空き時間にするする本が読める。
話題になっている『殺人犯はそこにいる』清水潔著を読んだ。
「隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件」。
自供と当時まだ完全ではなかったDNA鑑定で犯人に仕立てられた菅家さん。
というと、あああの人か。と思い出す人もいるだろう。
警察、検察、裁判所など権力の怖さやいい加減さを知る。
同じマスコミの報道姿勢にも。
作者は、ひたすら真犯人を暴くために、一から再捜査する。
単独では限界がある。チーム、仲間、上司と。
不謹慎だが、スリリング。
使命感とかエラぶったところは、微塵もない。
会うことを拒否していた被害者家族も、
いつか捜査に協力してくれるようになる。
真犯人はいた。しかし…。
時効制度、ともすると被害者よりも加害者側を庇護しがちな人権とか。
作者が言うように、ある日突然、あなたも殺人犯にされるかもしれない。
他人事じゃない。

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