夏は鮎

荒井由実3部作『ひこうき雲』『ミスリム』『コバルトアワー』を
聴きながら、資料を読む。
キャラメル・ママシュガー・ベイブなどの強力サポートで
なんたる完成度の高さ。
甘ったるい懐かしさを抜きにしても、そう思える。
美貌と美声は、どちらがキープするのが困難か。
前者はメイクアップや整形などの手だてがあるが、
残念ながら声はそうはいかない。
『ひこうき雲』が『風立ちぬ』のスポットCMで
流れているが、ちょっと複雑な思い。
『ひこうき雲』は二つ折り紙ジャケットLPレコードを持っていたが、
誰かに貸して行方不明となった。


『下り“はつかり”』鮎川哲也著を読む。
「戦後本格ミステリ」と銘打たれている作者の
おもしろ短編が詰まったコンピレーション。
殺人に至るまでの動機と巧みなアリバイ工作。
破たんを来さないロジカルな謎解き。
異色作が『地の虫』。らしからぬファンタジー、神話のような小説。
かまとと(って死語だけど)テイストだが、悪くない。つーか、好きかも。


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