ひとりごちる

蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (講談社文芸文庫)

蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (講談社文芸文庫)

午前中、雨の中、四谷方面で打ち合わせ。
帰りに「わかば」に寄って鯛焼きを買う。
その昔、写植屋さんが写植を届けてくれたついでに
差し入れでアツアツのを持って来てくれた。
確か廃業して故郷に帰ったそうだが、何をしているのだろう。


移動中、『蜜のあわれ/われはうたえどもやぶれかぶれ』室生犀星著を読む。
ドラマになった『火の魚』の原作に当たりたかったゆえ。
『蜜のあわれ』が、実に珍なる味わい。
藤枝静男の『田紳有楽』と、ともに、
ぼくの中のシュール小説ツートップになった。
『蜜のあわれ』の金魚キャラって時には『ルパン三世』の峰不二子
時には、というかギャグシーンになると
崖の上のポニョ』になるなとひとりごちるた。


帰りの電車で座って読んでいると、デイバッグから、アツアツの鯛焼きの熱が伝わる。


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