昼でもヨルダン

日高六郎セレクション (岩波現代文庫)

日高六郎セレクション (岩波現代文庫)

麦焼酎の水割りを舐めながらワールドカップ「日本対ヨルダン」戦を見る。
パスばっか回してシュートしない日本。
セットプレイとカウンターで数少ないチャンスをものにしたヨルダン。
チャンスはそこそこあったのに、1点止まりの日本。
あ、デジャブか。負けパターン。変わってないなあ。


『日高六郎・95歳のポルトレ』黒川創著で興味を覚え、
著作にあたろうかと、『日高六郎セレクション』杉山光信編を読む。

「「近代化」と対応して、伝統あるいは「土着」の概念も、もともと
欧米産である。欧米人によって「土着」の概念が使われるときは、自国民を
ささず、外国の、多くは後進国の人民あるいは文化をさしやすい。
しかし私たちは、「近代化」とか「土着思想」とかいう、本来欧米人学者の
あいだで範疇化され、しかも彼ら自身の問題を整理するためには利用されていない
概念を、私たち自身の問題解明に利用している。これはひとつの
逆説である。そしてこの逆説のなかに近代化の問題がいわば露呈されていると
言ってよい」

「戦後の「近代主義」」より

引用は本文じゃなくて註なんだけど、註に光るものが多々ある。
これってサイードじゃんって思わないかい。
近代の超克とかにも抵触していくかも。


んで、かつて東大新聞研究所にいたので
マスコミ、ジャーナリズムに対して辛口。というか、まっとうな意見。

「ごく小さな誤報でも、当事者にとっては致命的な痛手となることがある。
−略−たとえ名誉毀損罪で新聞社を訴えることができるといっても、
無名無力の一個人が巨大な企業体を相手どって、何年にもわたる訴訟事件を
つづけることは、おそらく困難なことである」

「たとえ誤報ではなくても、無名の個人の苦しみを読者のなぐさみに提供
するわけで、なんと弁明しようと、商魂たくましい冷酷さというほかはない」

「知識人とジャーナリズム 新聞の与えるもの」より
こっちも変わってないなあ。


2月に取材・原稿をまとめたものが、
アップされた。
日立ソリューションズ情報セキュリティブログ
安田浩氏に聞く 「情報セキュリティの今までとこれから」 ―インターネット・リテラシーの本質とは―(後編)


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