ストリートの思想―転換期としての1990年代 (NHKブックス)
- 作者: 毛利嘉孝
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2009/07
- メディア: 単行本
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寒さにやられてしまった。
一度ならず、二度も。
暖かくして十分な睡眠と水分を摂っておとなしくしていた。
来週の取材までには、なんとか戻さないと。
『ストリートの思想』毛利嘉孝著を読む。
広告代理店勤務からカルスタを学びロンドンのカレッジに留学した作者の90年代史。
作者はセゾングループの代理店にいたから
頂点から転落の途を知っている。
岡崎京子の『東京ガールズブラボー』の「サカエのつぶやき」が、
同時代を体験した現在の中高年者には、しみる。
「YMOは散会しディズニーランドは千葉にできて/
ローリーアンダーソンがやってきて/
松田聖子がケッコンした/
ビックリハウスが休刊して「アキラ」が始まった」
代々木公園にステレオセットを持ち出してDJやって
ホームレスたちと一緒に踊るシーンとか紹介されている。
「日常を祝祭空間に変える」のが、
ポスト・イデオロギー時代のやり方らしい。