なるへそ

閉じこもるインターネット――グーグル・パーソナライズ・民主主義

閉じこもるインターネット――グーグル・パーソナライズ・民主主義

『閉じこもるインターネット』イーライ・パリサー著を読んでから、
随分、日にちがたった。
なかなか刺激的な内容だった。
ネットだと購買履歴や属性などから勝手に判断して、
好きなものをリコメンドしたり、
SNSだと挙句の果てには、意見や主義・主張、趣味の異なる人を
スポイルもしくはセグメントあるいは勝手に情報を濾過して
送ってくれる。それは、ちゃうちゃうと、作者は言っている。
ぼくも、そう思う。
ネットだとタグ付られた情報は、入手できるが、
そうでない情報は入手できない。できにくい。
新聞を広げて、まったく関心のない記事に興味を持つことがある。
書店や図書館へ行って、ふだん行かないカテゴリーのところに行って、
偶然、とっても面白い本に出会ったりする。
オフ会は、同好の士が集まるので、ハズレはないが、
似た者ばっかじゃ、時には、つまらなく感じる。
ぼくが見ていたtwitterだと、こないだの衆議院議員選挙では
反自民の人が多かったが、実際は、違っていた。


昔、本の原稿書きで夏原武さん(漫画『クロサギ』の原作者)に
取材したことがあったが、ネットのアンケートには、
くれぐれも注意したいと話されていた。
街頭のアンケートだと気をつけるのに、
ネットだと案外、正直に、個人情報を自ら暴露していると。


夜の仕事は休み。終日、構成、テキストのコピペ作業。
最後のゲラが届いて、文字校にかからねば。


人気blogランキングへ