- 作者: 山口雅也
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1996/02
- メディア: 文庫
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PRマンガのシナリオ、ほぼ完成する。
ま、こんなもんでしょ。
『生ける屍の死』山口雅也著を読む。
かつて同著者の『ミステリーズ』を中途で放り投げたが、
そんなことはなかった。
死んでいるのに生きているゾンビ探偵。
ゾンビものは大抵好きだが、しかし、このバタ臭さはなんだ。
この博覧強記ぶりはなんだ。
ピーター・ストラウブあたりにもつながるある種の貴族趣味、回顧趣味というのか。
堤清二の死について書かれた元コピーライター糸井重里の一文が鋭い。
「「元」がなくても、イメージはある‥‥という時代が、
ほんとうにやってきているような気がしている。
これが、デジタルということなのかもしれない。」
セゾングループから引退した氏もまた
『生ける屍の死』じゃなかったろうか。