ペイパーバック・ライター

言葉を生きる

言葉を生きる



テープ起こしの原稿を切った貼ったと
悪戦苦闘。


『言葉を生きる』片岡義男著の短い感想と引用。

ぼくは、テディ片岡片岡義男は別人だと思っていた。
片岡義男のことを日系人ゆえ英語が堪能だと思っていたら、
父親が日系人だった。

「父親が英語、母親が日本語という、
もっとも身近にあった言語の二重性は、
東京から岩国へと移ったあと、それまでの幼児の段階から、
いくつもの段階を急激に上昇することになった」

「英語はアクションに即した言葉だ。−略−
黙読するよりも音読したほうがいい。−略−
音読したほうが英語として正しいからだ」

ペイパーバックを読んで受けた感動について

「読んだのは文章だが、著者によって書かれた物語は、
読む端から僕の頭の内部に移植されていった。
−略−頭の内部を中心とした体感で生きることだった」

神田・神保町のブックブラザーや東
京泰文社がでてくる。

マンハント』編集長中田雅久、小鷹信光、
田中小実昌、角川春樹など
翻訳から小説家になるまでのいきさつを
読んだのは、はじめてかも。

「僕の日本語のすぐかたわらにあり続けながら、
その日本語によって僕が漂流しないよう明確につなぎとめておく機能を、
英語という言葉は僕に対して発揮することになった」


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