光を感じる

9月5日の朝日新聞の夕刊に「福島現代美術ビエンナーレ」が紹介されていて、
友人のご子息の作品も取り上げられていた。
記事をPDFにして早速送ると、
作品集を送ってくれるとのこと。
今しがた届いた。

「写真感光材は光だけでなく放射線でも感光されるという特性を使って、
カメラやレンズを使わずに、汚染土壌とフィルムを暗箱内に一定期間放置することで
放射線を可視化できることに着目した。
私は写真作家として、感光材と薬品を使った旧来の写真術を用いて、
福島の原子力事故の物質的な痕跡の記録を作ることを決意した。」

「SHIMPEI TAKEDA“痕” – 写真感光材による放射能汚染の記録」より


カメラ・オブスクラやダゲールが発明したダゲレオタイプなど
写真撮影機の黎明期の、いわば感光による驚き。
あるいは、レントゲン写真で人は、見えない体内を見ることができる。
その素朴な驚き。
ふと中沢新一のいうところの「アースダイバー」にも通じるなと。
地球から遥か離れたところにある星雲のモノクローム写真のようにも。


画像をいきなり無断で貼り付けるのもどーかと思い、
彼のWebサイトのアドレスを告知する。
関心のある方は、ご覧あれ。


蛇足だけど、土壌採取地の一つ、郡山市安積国造神社。
併設している幼稚園の絵画教室に、
従弟と通っていた。


SHIMPEI TAKEDA“痕” – 写真感光材による放射能汚染の記録


人気blogランキングへ