- 作者: 佐藤栄佐久,開沼博
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2012/03/14
- メディア: 単行本
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涼しいのは、うれしいが、
どうも体調が不良気味。ナニ、見テンダヨー!!
YouTubeで荒井由実初期3部作を聴く。
ヘッドフォンをあてがって
細野晴臣のネ申ベースと山下達郎&大貫妙子のネ申バックコーラスを
聴きたくて。
ふーん。大野更紗ってぼくの従妹姉妹と同じ高校・同じ部だったんだ。
そこの顧問だった教師は、ぼくの高校の同級生で。
『東京からの手紙』大野更紗 第3回 『女子高生の、恨み節』
『地方の論理』佐藤栄佐久+開沼博共著、読了。
反芻中なので、まとまらない感想を。
佐藤は元福島県知事。
「東京地検特捜部に、無実の罪で逮捕され、−略−現在最高裁に上告中」
の身。
開沼はこう評している。
「3.11の福島第一原発事故の後、「佐藤栄佐久」は「かつて原発を止め、
プルサーマルの危険性に警鐘をならしながら失職に追い込まれた知事」として、
「福島と原発」の関係を語る上では欠かせないキーパーソンとなった」
典型的な自民党系議員であった佐藤がなぜ「原発を止めようとしたのか」。
開沼いうところの「ポストコロニアル」。中央―地方の支配・被支配関係があぶり出しにされる。
このあたりが肝。
中でも「保守だから」という一言は、重い。
開沼は、述べる。
「体制にとりこまれ「御用学者」を続ける。あるいは糞の役にも立たない
きれい事を掲げながら「反体制気取りの体制」のポジション争いに努める。
そして根底にある問題は見過ごされ、むしろ3.11以前にあった構造はより強化される。
−略−そして、そんな学問に3.11以降の未来など捉えられるはずがない」
「しかし、学問にできること、学問にしかできないことは残っているはずだ。」
原発、反原発と単純な二項対立では状況は打開できないだろう。
彼の立ち位置、思いはここでも知ることができる。
デモや集会などの社会運動は本当に脱原発を後押しするか?
開沼 博「“燃料”がなくなったら、今の反原発運動はしぼんでいく」(週プレNEWS) - Y!ニュース
ついでに、開沼の『「フクシマ論」』の拙エントリー。
http://d.hatena.ne.jp/soneakira/20111202