不順

高校紛争 1969-1970 - 「闘争」の歴史と証言 (中公新書)

高校紛争 1969-1970 - 「闘争」の歴史と証言 (中公新書)


春と夏と冬が同居してるような気候。
ヨーロッパだと妄想するといいかもね。


知り合い関係で続いてのガン死。
「ボケなきゃガンで死ぬ」という父親の末弟の一言が
ズシリと響く。


『高校紛争 1969-1970』小林哲夫著を読む。
団塊の世代が、ぶっ壊した高校を、高校生活を、
ぼくたちポスト団塊世代は、クールに、シニカルに、過ごした。
イデオロギーより第二次アイビーブームの洗礼を受けた。
灰スクールとか、シラケ世代とか三無主義とかね。
いまの高校生とは隔世の観があるが、どちらがどうこうとはいえない。
面白かったのは、高校紛争があった高校は進学校なので、
ゲバルト(死語)してくれたら、いい高校のお墨付きが得られたってこと。
ぼくが入学した高校では、制服廃止とかでひと悶着あったらしい。
それどころか、丸刈り撤廃で紛争になったらしい。
名門都立高が紛争と学校群制度の導入で、
後者の方が影響が大だと思うが、没落して、
再び中高一貫校で私立校にリベンジする図式。
かつては廃止といわれた制服だけど、いまはたぶん人気なわけで、
コンサバ傾向なのだろうか。


活動家になるタイプはデキが良く、サヨクにかぶれる。
旧制高校以来の教養の伝統だと思う。
で転向して実業界で活躍する。
転向しない人も議員になったり、あるいは自営で成功したり。
オルグは営業」とは名言だ。
ところが、サヨク、共産主義国家が崩壊して、
かぶれたくても、かぶることができなくなった。
だからオームとかが受け皿になったのだろうか。


「1969年11月15日、都立新宿高校では全共闘
印刷物配布の許可制撤廃、試験の廃止などを訴えて校長室を占拠する」
「坂本は遅刻していた」
「『どうした?』と(教諭が)聞くと、
『おかあさんがネ、起こしてくれなかったノ』と答えた」

坂本とは坂本龍一のことだが、
これって庄司薫のカオル君ともろかぶり。
キャラメルママ。キャラメルママじゃなかったけど。


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