ケイゾク

殺して忘れる社会---ゼロ年代「高度情報化」のジレンマ

殺して忘れる社会---ゼロ年代「高度情報化」のジレンマ

サンプル原稿は、OKをもらい継続作業となる。
プレゼン仕事は、追加分催促したが、まだ来ないので
年明けの作業か。


『殺して忘れる社会』武田徹著を読む。
元が新聞の連載コラムでネタ的にはいささか賞味期限切れ寸前のものもあるが、
通して読むと、作者のジャーナリストとしてのブレない視座が明らかになる。
文字数が短いと感じるのは、いくらでも書けるブログなどを読むのに
馴れたせいだろう。規定の文字数で過不足なく言いたいことを伝える。
こんなことさえも、おざなりにされているような気がする。
なんといってもタイトルが秀逸。
引用。

「ジャーナリストとして筆者は社会の深層に潜む「見えないメカニズム」の可視化をテーマにしてきた。たとえばハンセン病の隔離医療史をテーマにし、ハンセン病療養所の取材に赴く。だが、元患者の談話を収録して報じるだけでは物足りない。隔離・排除という社会的メカニズムが、いかにそこで機能していたか。」

「今にして思えば、それはレヴィ=ストロースに通じる作業だったのだ。
「見えないメカニズム」とはレヴィ=ストロースの「構造」に近い」

大学時代、強く惹かれていたレヴィ=ストロース構造主義への共鳴が、
意外にも仕事のスタイルに影響を与えていた。


カバーイラストレーションのこめかみあたりにガンを構えたJK(女子高生)が
キュートンの椿鬼奴に見えてしまうのは、ぼくだけだろうか。


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