- 作者: P.F.ドラッカー,上田惇生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2008/12/12
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 18回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
「マネジメント」(下)」P.F.ドラッカー著の引用。
「トップマネジメントの仕事がチームの仕事であることを認識することは、
特に中小の企業において重要である。企業が成長できないのも、トップの
ワンマン体制が原因であることが多いからである」
カリスマ経営者。良くも悪くも一代でのし上がってきた企業は、
ワンマン経営者で周囲はイエスマンばっか。
わっかちゃいるけど、やめられない。できないのだろう。
「規模は戦略に影響する。逆に戦略も規模に影響する」
「大きな市場でリーダー的な地位を狙うためには大企業でなければならない。
しかし大きな市場であっても、そこでニッチを狙うのであれば、小企業のままでいたほうがよい」
身の丈を知る。これも、言うのは簡単だけど、なかなかできない。
「最適規模は、最大規模よりもかなり下にある。そのような企業は自らを分割すべきである」
多角化経営について
「多角化の成果を最大限に享受するには、ミッションの共有、全体の構想、戦略の統一が必要である。多様性といえども、そこには統一性がなければならない。−略−その科の生を現実のものとするにはマネジメントが必要である」
「多角化は、自らが得意とするものをさらにうまく行えるようになるときにのみ
成功する」
多角化経営というと、真っ先にイメージするのは、ペンタゴン経営と自負していたかつてのカネボウグループだが、見事に解体された。
「グローバル企業たるものは、グローバル市場に向けて自らの資源を動員することができなければならない。その資源の一つが資本である。もう一つが知識である」
「グローバル企業たるものは、その同じ若者たち、特に途上国の優れた若者たちに、自らの母国、社会、産業に貢献する機会を与えることができなければならない」
ぼくが引用すると、どうもこういう青くさい、昔の表現でいうところの書生っぽさが、気に入ってしまうようだ。
「現代というイノベーションの時代において、イノベーションできない組織は、
たとえいま確立された地位を誇っていても、やがて衰退し、消滅すべく運命づけられている」
「イノベーションのための戦略は、失敗のリスク、およびさらに危険なものとしての「成功まがい」のリスクを踏まえたものでなければならない」
セレンディピティなる偶然の神様(女神様?)が微笑むのは、予期できないことだ。
「成長は不連続である。成長のためには、ある段階で自らを変えなければならない」
「成長するには、トップが自らと自らの役割、行動、他者との関係を変える意志と能力をもたなければならない」
「そしてさらに必要とされるのが、マネジメントの人間としての役割と機能に関わる仕事である。自立した存在としての組織のマネジメントたらんとするのであれば、自らを公的な存在としなければならない」
「公的存在」、ノーブリスオブージェのようなもか。
私利私欲に走らない。正しくは、あんまり私利私欲に走らないってことか。