アーリーマルクス

経済学・哲学草稿 (光文社古典新訳文庫)

経済学・哲学草稿 (光文社古典新訳文庫)

『経済学・哲学草稿』マルクス 長谷川宏訳を読む。
若きマルクスの論考、「一部原稿が紛失」してるそうだが、
敬愛する訳者が、平明な日本語、といっても難しい箇所は多々あるが、
アーリーマルクスの清新さ、
ヘーゲルの影響下からまだ脱却できないあたりが新鮮。
引用1箇所。

「社会そのものが人間を人間として生産するとともに、
逆に、社会が人間によって生産される。
〔人間の〕活動と享受は、その内容からしても存在様式からしても、
社会的だ。社会的活動であり社会的享受だ。自然の人間的本質は
社会的な人間によって初めて自覚される。
というのも、社会的な人間によって初めて、自然の人間的本質が人間を
つなぐ絆として、自分と他人のたがいに出会う場として、また、
人間の現実に生きる場として自覚されるからだし、みずからの人間的な
生活の基礎として自覚されるからだ。社会的な人間にとって初めて、
その自然な生活が人間的な生活となり、自然が人間化される。
だとすれば、社会とは、人間と自然とをその本質において統一するものであり、
自然の真の復活であり、人間の自然主義の達成であり、
然の人間主義の達成である」

関心を持たれたあなたには、
岩波文庫の『ドイツ・イデオロギーマルクスエンゲルス著 廣松渉訳の
一読をお薦めする。
本文より註・解説のほうが長いけど、勉強になるはず。


子どもは大学のオープンスクールを見に行って
高校のジャズ部の恒例夏合宿で高原のリゾート地へ。
いつものように真夜中のパッキング。
コロコロ(カート)を引いてベースを担いで。
炎熱地獄に残された親父は、汗を拭き拭きワーキング。


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