夏じゃねえの


石版東京図絵 (中公文庫 R 2)

石版東京図絵 (中公文庫 R 2)

天気図見ると、東京近辺だけが晴れマーク。
『石版東京図絵』永井龍男著を読む。
「大正年間の東京の下町と、そこに住む職人気質を
書いてみたいと思っていた」そうで、
その時代にタイムスリップしてしまった。
小説というよりも何かルポルタージュやノンフィクションの体もある。
下町の庶民の男の子は小学校を出たら、店の小僧さんになるか、
職人の弟子になるか。女の子は行儀見習いや奉公で、お嫁に行く下準備ってとこか。
20歳には徴兵検査を受けるから、それまでに仕事に
ある程度の目鼻をつけておかないといけない。
それこそ自分の腕で喰っていくという。
職人の下働き、例えば掃除や準備などは仕事というナレッジを覚えるのには
不可欠なことだったろう。
高度経済成長が徒弟制度を崩壊したのかどうか断言はできないが、
ゆっくりと育てる・育てられるというのは、すっかり無くなってしまった。


セブンイレブンへ支払いに行って
ついでに『BRUTUS』『PEN』を立ち読み。
『BRUTUS』はスタジオジブリの新作『借りぐらしのアリエッティ』とのタイアップというのか。
いい歳こいて表紙にキュンとなる。ワンテーママガジンなのか、最近は。
『PEN』はヌード特集。野村佐紀子のモノクロームのヌード写真が美しい。


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