馬鹿男、アホによし

図書館から借りた「永井龍男全集第11巻」を読む。
いきなり、こんなところが痛感させられたので引用。
小林秀雄がなぜ『文藝春秋』が売れたのかについて書いているところ。

「元来、社会の常識を目当てに編集すべき総合雑誌が、当時持っていた、
いや今日も脱しきれない弱点を、衝いた事であった。
菊池さん(菊池寛−註ソネ)の言葉で言えば、
『世の中で一番始末に悪い馬鹿、背景に学問を持った馬鹿』の
原稿を有難がるという弱点を衝いたことによってである」

「背景に学問を持った馬鹿の原稿を有難がる馬鹿」って元祖『バカの壁』か。
これはいまも変わってないよなあ。
「学問を持った非-馬鹿」と「学問を持たない非-馬鹿」がいるけど、
後者はビジネスマンや漫画家、はたまた代議士センセイなど
社会のキャリアかなんかで大学教授になるクチ。


重たい仕事がなかなか前へ進まない。
当初の予定なら、いまごろ、ゴールが見えるはずだった。
昨夜来た別件取材依頼をダブルブッキングゆえ、泣く泣く断る。
気分を変えて、構成案がOKとなったラフデザイン用のコピー案を考える。
小さな仕事がだんだん大きくなっていく。
ここは、がんばりどころ。
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