- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/04/16
- メディア: ハードカバー
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『1Q84 BOOK3』村上春樹著を読む。
あっという間に読んでしまう。
青豆と天吾。やっと逢えたね…。そうなったのか。
ブサ面牛川にやけに加担したくなるのは、中高年だからなのだろう。
パラレルワールド、ラブファンタジー。
BOOK4へ行けないこともないが、どーする、版元。
柳の下にドジョウは何匹いるかだ。
つっこめばキリがないが、ぼくは文学を堪能することができたし、
今日一日気分良く働けた。WCで日本がカメルーンに勝ったこともあるけど。
「ユニクロ文学」という言葉を思いついたが、はて褒めているのか、貶しているのか。
キャラがみんな孤独というか疎外、コミュニケーション不全気味。
だからこそ、世界文学なのだろう。
デビュー作について、こちらのエントリー村上春樹氏の『風の歌を聴け』で
手厳しく批評している。ちょっこし引用。
「不在を喪失として描くことによって、擬似的世界を立ち上げようとする彼のたくらみは、倫理や人間関係の不在から、またその不在の認識から、高次の倫理を引き出す彼の錬金術と並行していることは言うまでもない。
わずか最初期の短編一遍を読んだくらいで批評するのはためらわれるのであるが、わたくしとしては、このようなメタ次元への意識の高次化、反省的意識の強化といったやり方によって、世界とか意味とか倫理とかいったものを(不在の形で、とは言え)まんまと手にできるかのように装うのは、一種のペテンではないかと疑わざるを得ないのである。」
まあロジカルだとそうなるが、
小学生が幼稚園、または保育園時代を懐かしんで
「昔は良かった」という時代だし。
なぜ仕事は重なってしまうのだろう。
こちらからいくら声をかけても知らんぷりなのに、
追わないと追っかけてくる。