しまった

なんだか薄ら寒い。
しまった服を引っ張り出してPCに向かう。
午後、書店まで冷やかしに出たら、温し。


『カレンダーの余白』永井龍男著をちびちび読む。
常套句を使えば珠玉のエッセイ集。
神田に生まれて、所帯を持ってからは鎌倉に住み、
文藝春秋社まで電車通勤。
元祖オトナというのか、オジサンというのか。
ぼくがオジサンに属する齢になったら、絶滅してしまった。
山口瞳池波正太郎にも通じる都会人の洒脱さ、ユーモア。
で、便利な文明の利器への反感など。
作者は夜、新ショウガ−谷中ショウガだね−を
葉ごと味噌と醤油を入れたコップに
つけといて朝餉に食したそうな。
うまそう。今度、マネッコしてやってみよう。


ゲゲゲの女房』をなんとなく見ている。
水木しげるは紙芝居→貸本漫画→(ガロ)→少年漫画と
発表の場、活躍の場を変遷してきた。
なんだか出版業界のいまにも似ているようで。
それだけコンテンツとして魅力があったし、対応力もあったのだろう。
ぼくが怪奇漫画の最初に出会ったのは
小学校低学年『少女フレンド』の楳図かずおだった。
水木しげるは立ち読みしていた『ガロ』が最初だろう。
時代物で怠け者の主人公がうん○を食べて、またうん○を出して
それを食べれば永遠に食べものには困らないという
いかにも水木さんらしい内容だった。今ならその面白さが伝わるが、
小学生にはいまいちわからなかった。


高校の同級生で陶芸家の伊藤文夫君が5/13(木)〜5/23(日)まで
千駄ヶ谷のGALLERY HIPPO
陶展を開催する。ぼくは、友人と明日、伺う予定。
前回、前々回の個展でお目にかかったのは、
いまは亡き池袋三越だった。


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