- 作者: 津野海太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/10/31
- メディア: 単行本
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『したくないことはしない 植草甚一の青春』津野海太郎著を一気に読む。
昔『宝島』やJJ氏の著作で自身の生い立ちなどにふれたものを
読んでいたが、通史というか詳細に読めるのはありがたい。
日本橋の木綿問屋の三代目に生まれ、後年のガラクタ収集癖は、
父親のDNAを受け継いだものらしい。
独身が長かったのは、姉萌えだったりして(?)。
村山知義のマヴォなどシュールレアリスムや演劇活動での舞台装置の設計、
映画や戦前からのグレアム・グリーン好きなど
奥様が京都の名家の出とははじめて知った。
氏が亡くなってから30年経つのか。
氏の顔写真と平野甲賀の装丁とくれば、
版元はサイのマークの晶文社なんだけど、実際は新潮社。
こちらも月日の流れを感じる。
「好きなことをしていれば、いつか喰えるようになる」という氏の
発言が一時期、ぼくの座右の銘だった。
その裏返しが「したくないことはしない」なんだろう。
録画で『ブラタモリ』浅草編と
『NHKBS 大貫妙子 ピュアアコースティックライブ2009 』を途中まで見る。
こちらも「したくないことはしない」人たちだろ、たぶん。