好き嫌い

読まず嫌い。

読まず嫌い。

イブは、子どもが出かけるので、昨日、祝う。
といっても、ごちそうを食べるだけだけど。
手作りローストビーフとケーキ。
お歳暮でいただいたビールと焼酎。
不景気なんでシャンパンは仕分けで廃止となった。
ローストビーフを薄く切るのは、なかなかむつかしい。
自分、不器用だし…。
ネットで調べたら、軽く冷凍してから切れば、
切りやすいそうだ。
ローストビーフを上手に薄く切る方法を教えてください。 - Yahoo!知恵袋


『読まず嫌い』千野帽子著を読む。
小さい頃から本の虫だと思った作者が、
文学におくてだったジャンルがあるとは意外だった。
ぼくは時代小説がダメだなあ。
老後の楽しみ、大活字本で読もうと思っている。
年々その齢に近づいていくのだが、一向に食指が動かない。


考えさせられたのが、「文学全集」の章。
いまは、教養が没落、崩落した時代なのだそうだが、
ひと昔前は、ええ家には「文学全集」が鎮座していた。
あと、親類関係でつきあいで買った百科辞典とか。
仏壇のような家具調テレビの隣のガラス戸付きの書棚にね。
あれば、一応、読む。
知らない作家だが、中には気に入る作品とも出会えるだろう。
それが教養の入口になっていたと。
ええ家じゃない家の子は、どうした。
町や学校の図書館に通った。
ぼくの家には、父親が知育教育の一環と考えたのだろう。
確か、集英社の日本文学全集があった。
厨房のぼくは、永井荷風をこっそり読んで
エロいじゃんと思った。
龍胆寺雄の『アパアトの女たちと僕と』が、カッケぇと思った。
昔の文学全集の端本なら、ブックオフあたりで
運がよければ105円で手に入るかもしれない。
そういう古本中高生はもはやいないのだろうか。


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