双生児のユリイカ

書肆ユリイカの本

書肆ユリイカの本


詩人たちユリイカ抄 (平凡社ライブラリー (558))

詩人たちユリイカ抄 (平凡社ライブラリー (558))

FMはクリスマス音楽をかけている。
そういう気分に、なかなかなれないのは
加齢のせい、不景気のせい。


書肆ユリイカの本』田中栞著は、『詩人たちユリイカ抄』伊達得夫著と
併読すべきだろう。いううなれば双子本。
書肆ユリイカの発行人、伊達は、執筆、編集、装丁までこなす才人だった。
その秀でたエディトリアルセンスは、田中の本で存分に知らされる。
写真をメインにしたものなんて、ブルーノートのLP盤のジャケットに匹敵する。
原口統三『二十歳のエチュード』で当て、
原口はなんつーか尾崎豊のさきがけみたいな人。違うか。
で、稲垣足穂を発掘した。稲垣足穂とのエピソードがいかにもって感じで。
味わいのある文章と時折紹介されるイラスト(絵)が達者で。
まあ何事もおおらかな時代、出版状況などが
『詩人たちユリイカ抄』から伝わってくる。


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