- 作者: 田中栞
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2009/08/29
- メディア: 単行本
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- 作者: 伊達得夫
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2005/11
- メディア: 単行本
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FMはクリスマス音楽をかけている。
そういう気分に、なかなかなれないのは
加齢のせい、不景気のせい。
『書肆ユリイカの本』田中栞著は、『詩人たちユリイカ抄』伊達得夫著と
併読すべきだろう。いううなれば双子本。
書肆ユリイカの発行人、伊達は、執筆、編集、装丁までこなす才人だった。
その秀でたエディトリアルセンスは、田中の本で存分に知らされる。
写真をメインにしたものなんて、ブルーノートのLP盤のジャケットに匹敵する。
原口統三『二十歳のエチュード』で当て、
原口はなんつーか尾崎豊のさきがけみたいな人。違うか。
で、稲垣足穂を発掘した。稲垣足穂とのエピソードがいかにもって感じで。
味わいのある文章と時折紹介されるイラスト(絵)が達者で。
まあ何事もおおらかな時代、出版状況などが
『詩人たちユリイカ抄』から伝わってくる。