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書棚と平台―出版流通というメディア

書棚と平台―出版流通というメディア

連休中にとりあえず予定通り原稿を送ることが
できてほっとする。
あとは、修正やら訂正やら待ち。
図書館から『1968(上)』小熊英二著を借りる。
大著。読みきれるだろうか。


あちこちで評判の高い『書棚と平台』柴野京子著を
読了済だったが、まとめる時間がなくて、短く感想をば。
流通は川上―川中−川下と流れる。
って、この言い方ももはや古いのかな。
書籍に当てはめれば
川上(出版社、編集者)―川中(取次、問屋だ)−川下(書店、書店員)となる。
川上も川下もそれなりに本は出ていた。出ている。
で、川中について、あるいは川上から川下まで
各論はあったかもしれないが、歴史を踏まえての総論はなかった。
ゆえに、資料的価値のあるものだと。それは認める。
取次って日販とかトーハンとかだけど、
商社的っていうのか、バイヤー的な目利きってどうなんだろう。
でもなあ、正直なところ、出版流通にさほど関心がない人には
−ぼくも含めて−思ったほど、面白くはないような気がする。
円本バブルのすさまじさあたりは面白かったが。
大量に売れて、やがて大量にゾッキ本となるあたり。


それから書店は書棚と平台による「購書空間」だと。
書店売場モジュールというのか、書店売場ユニットというのか。
書店はいかに客を回遊させ、魅力度を植えつけ、ファン=顧客化にするか。
ここはなるほどと思った。


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