- 作者: 岸勇希
- 出版社/メーカー: 電通
- 発売日: 2008/09/03
- メディア: 単行本
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朝仕事の帰り、三茶駅前の交差点で
自転車に乗って信号待ちしていたら、
女性から声をかけられる。
何のことはない、道をきかれた。
手には、モノクロコピーの地図。
道順をサインペンで記してある。
どうして地図は、コピーするとあんなに
わかりにくくなるのだろう。
地図と立ち位置を合わせて教える。
ネットから地図を出力したものをぼくは愛用している。
『コミュニケーションをデザインするための本』岸勇希著を読む。
絵本のような装丁。
仕事関連本といえなくもないが、
電通のコミュニケーション・デザイナーである作者の
コミュニケーション・デザインの理論と実践(事例)が、
とても素敵に書かれている。
自分のために長い引用3ヵ所。
「コピーライターやアート・ディレクターなど、表現を中心に担当する
クリエーティブ・スタッフというのは、職人シェフのような存在だと思います。
−略−それではコミュニケーション・デザイナーは何なのか。
私は店のマネージャーであり総料理長だと思っています」
全体を俯瞰し、気配り・目配りを施し、
客に愉しいひとときを提供する。
「コミュニケーション・デザイン5原則>
1思い込まずにインサイト
…肌感覚に頼り過ぎない
2課題解決のためにありとあらゆる手法、選択肢を考える
…メディアから考えない、メッセージから考えない
3メディアと表現を分離しない…生活者が広告に接触する瞬間を大切にする
4仕組みではなく、気持ちをデザインする
…技術や仕組みは目的でなく手段
5結果に固執する
…広告の本質を忘れない」