プロ・アマ

愛読しているタワーレコードのフリーマガジン『intoxicate』vol.77
載っている「映画『誰も守ってくれない』とヒプノシス」という
テキスト(by村尾泰郎)が面白かったので紹介したい。


ヒプノシスというと往年のロックファンなら目を輝かせるだろう。
ピンク・フロイドの、10CCの、レッド・ツェッペリンの、ユーミンの、
アルバムのジャケットワークでそれこそ一世を風靡した。
大っ嫌いな金字塔って言葉で賛辞してもいい。
ところが、「セックス・ピストルズの『勝手にしやがれ』の
ジャケットを見た時、「自分たちの時代が終わったと実感した」とか。
ぼくも中古盤を持っていたが、それほどまでにショッキングだったとは。
繊細なアート感覚で行っていたグラフィックデザイン
DTPによって素人でも間単にらしいデザインができるようになったようなものなのだろう。
音楽だったら、打ち込みやサンプリングなどDTMの普及ってことかな。
絵が描けなくてもデザインができる。
楽器が演奏できなくても楽曲が作れる、プレイできる。


で、ヒプノシスに後年参加した若手の一人が、
な、なんと「スロッビング・グリッスルを結成」したそうな。知らんかった。
フリージャズになじんでいたので、ノイジーな「インダストリアル・ミュージック」は、嫌いじゃなかった。
アンダーワールドとトマトのさきがけか。


政治、文学、映画、演劇、性風俗、お笑い、
いろんな分野でプロフェッショナルとアマチュアの際がどろどろに溶解している。
じゃあ、何がものをいうのか。評価されるのか。
サヴァイブするためにも、引き続き、このあたりをしっかりと見つめていきたい。


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