記念日

カシタンカ・ねむい 他七篇 (岩波文庫)

カシタンカ・ねむい 他七篇 (岩波文庫)

師ではないが、走っている、走らされている12月。
なのに、寂しい懐具合。
太田出版のように、払いをよくしてくれればいいのに。
今日はめでたい日なんで、ピンクの豚の貯金箱をガチャンと割って−持ってないけど、気分的に−
お目当ての近所のレスランのランチに行ったら定休日。
気になっていたもう一軒のレストランへ行く。
フランス小料理屋「ラ ボワット アン ボワ」
こだわりの素材とかで、なかなかおいしゅうございました。
駒沢公園へお出での際は、公園とは反対方向だけど、駅からも近いし、ぜひ。


『小説の誕生』保坂和志著を読了。後日、感想メモでも。
『カシタンカ・ねむい』チェーホフ著を読む。
訳者の神西清チェーホフ論から読んだ。
娘さんが書かれた『父と翻訳』も、ええ話。
で、この本、短編アンソロジーだが、『かき』にシビレた。当たった。
職を失して物乞いを決意するが躊躇する父と
かき(牡蠣)を食べたことがない息子の話。
志賀直哉の『小僧の神様』は、鮨が食いたい男子のみの話だが、
こっちは、父親がからんで切実。
チェーホフは医学を学んだが、その理系の冷徹な観察眼というのか、
視線がとらえるものが、じわじわくる。
貧乏や貧困もあるけど、もっと奥底にある普遍的なものが、
がんじがらめにしてしまう。


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