- 作者: 吉田秋生
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予定していた仕事が順延となった。
つらつらと別件の原稿を進める。
評判となっている『海街diary』吉田秋生著の1巻と2巻を読む。
作者のを読むのは、えらいごぶさた。
絵が変わってんじゃん。
大友克洋の感化なのか、描きたい作品のためなのか、
やはり絵が変わったことがあったけど。
『海街diary』は、鎌倉の古い日本家屋に暮らしている異母四姉妹の物語。
家族や親族をタテ軸に、鎌倉、湘南の地縁をヨコ軸に、
日常的なドラマを展開している。見事なまでのホームドラマ(いい意味で)。
1巻の最初の方で、泣きそうになったもの。
人間模様プラス鎌倉の自然が、漫画に奥行きを持たせている。
海があって谷があって山があって寺があって。
無機的な新興住宅地じゃなくて、
時の流れがつくりあげた場所だから、
地名など一事が万事、歴史や謂れがある。
ロコとかジモティ、ネイティブ感がいいよなって、鎌倉だからか。
天然の要害の地として、ここに幕府を開いた源頼朝はさすが。
おっと、本筋から逸れた。
『海街diary』ってどことなく『風街ろまん』に似ているのは、考えすぎか。
三女がどうみてもなでしこジャパンのボンバー荒川だったり、
かなりベタなギャグやキャラクターが仕込まれていて、
コマの細かいとこまで見なきゃならないんで、読むのに結構時間がかかる。
イケメンの男性が往年の吉田漫画のクールなキャラを思わせる。
総合力というのか、完成度が高く、うなってしまった。