開けてびっくり

昨日は午前中、雨の中、渋谷の制作会社へ。
担当者は、作品よりもその前段階の企画書や構成案の方に関心を持たれたようだ。
1時間弱、ぼくは正直に自分の強み、弱みを話したつもり。
帰りにブックファーストに寄ったが、企画のヒントとなるような本とは出会えず。
わかっているけど、悪あがき、苦しむ前の儀式のようなもの。


夜、といってもまだ明るいが、黒テントの芝居『玉手箱』を見に行く。
Kさん、チケットのご手配ありがとうございます。
入口付近で舞台美術を担当されたY先生と久しぶりに会う。
Y先生と呼ぶのは、大学の先生でもあるから。
伝説のストリッパーをめぐる話で、途中、歌あり、演奏あり。
ほら、ボブ・ディランを幾人かの俳優が演じる映画があるけど、あのスタイルに似ている。
伝説のストリッパーを複数の女優が演じる。
伝説ゆえどこまでが真でどこまでが偽なのか、どんどんこんがらがってくる。
それを見ている方は、ぐるぐる感を楽しめばいい。
Y先生情報によると、衣装は浅草ロック座から譲り受けたモノホンとか。


帰りは、神楽坂を下って、ロイヤルホストでコーヒー。
途中キャバクラの客寄せに声をかけられる。
ここじゃないと喫煙席がないから。
芝居の感想などを話す。学生に招待券をあげるからといっても
見に来なかったそうだ。ジャニーズの誰かが演者にいれば、来たかも。
いわゆる“ゆとり教育世代”が大学生となった現場をうかがう。
少子化での大学の学生のパイの奪い合い。
ほんとのところはどうなのか。ほんとに劣化しているのか。ものを知らないのか。
教わらなかったカリキュラムの弊害はあるのだろう。
教養なんて名実ともに死語になったのか。そんなのは死語になっても構わないが、
知る喜び、考える楽しさ、つくるうれしさを見つける、感じるかだと思うけど。
ま、人それぞれだけど。
古色ゆかしき教養度120%の武藤康史『文学鶴亀』を読み出す。


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