- 作者: 島本理生
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2008/02
- メディア: 文庫
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深く沈み、時折、浮上しては、息を吸い込む。
奮発した花粉症用目薬を何度もさして。
もう頭が回らないと見切りをつけちゃ、アルコールを補給する。
妻宛に出版社から書籍が資料用に送られてくる。
その山の中から、適当に小説を読んでいる。
週末に、その山から、柄にもなく『ナラタージュ』島本理生著を読む。
うわっ!古くせえ。なんとなんと恋愛小説のメインストリームではあーりませんか。
年上の妻子ある男性(先生)と同世代の男性の間に揺れる乙女心。
これで学生運動のセクト抗争や宗教を利かせたら、
タイムスリップしたような。
いちばんらしいのが性描写で、観念的、じゃないな、いかにも「文学」的。
チャーリー・パーカーを聴いてサックスを始めた矢野沙織のような。
若者はコンサバ、保守的って図式を当てはめていいものやら。
二度と流行らないだろうと思ったベルボトムがリバイバルしたし。
単なる回帰趣味ではなくて真摯な愛。
オヤジがこっそり食べるプリン。
気恥ずかしいほど、ブンガク。
図書館に調べものついでに、なんだか話題になっている
「文学界」2008年4月号【十一人大座談会】ニッポンの小説はどこへ行くのかを座り読み。
高橋源一郎でなきゃ仕切れないよなと思う。
東映オールスター時代劇映画か、はたまた『オーシャンズ11』のような豪華顔ぶれ。
楽屋落ち的というのか、その手が好きな人にはいいかも。
PODCASTで聴けりゃいいのになあ。
著者校とかどうしたんだろう。
自分の発言を著者校で全面、書き言葉にして戻される先生もおるからのお。
素朴な疑問。