自転車に乗って税務署へ、確定申告に行く。
相談事はないので、列に並んで書類を提出して判をもらう。
帰りしな「ごくろうさまです」と挨拶される。
ぼくは判を押す担当者にはいつも「よろしくお願いします」というけれど、
挨拶されたのは、記憶にあまりない。
坪庭のナンテンの実をついばみにメジロがやってくる。
もう赤い実はほとんど食べられた。
黒猫は、その度に身構える。
メジロはきれいなウグイス色をしており、よくウグイスに間違えられるとか。
先日、雪が積もった日、路地を雪かきしようとしたら、
雪の上に黄色いシミが。まさか、こんなところで。と思ったら、
ほったらかしにしてあるクチナシの実の残骸だった。
これもメジロやオナガがついばみに来ては、欠片を空から落としていく。
クチナシの実は赤いが、黄色の染料として使われているそうだ。
おせち料理の栗きんとんの鮮やかな黄色は、本来はクチナシの黄色。
だらだらモードのぼくに引き換え、子どもは今日から期末テストで、
やたら気合が入っている。
ぼくは中二の頃は、どうだったろう。
ノイズ混じりの「オールナイトニッポン」なんか聞きながら、勉強しているふりしてた。
