シンポジウムレポート(3)

「武田シンポジウム2008」
のきわめてラフなレポートの最終編。


講演3「あきらめなければ失敗ではない」
福田 恵温(株 林原生物化学研究所常務取締役)


元々は岡山県の水あめ製造会社だった林原。
カバヤも、この会社の傘下だった。いまは違うそうだが。
「世界初、微生物由来の酵素によるぶどう糖の工業化に成功」
さらに、おなじみの「砂糖のようで砂糖でない」トレハロース、
ガン治療薬インターフェロンの製造開発など、
まさに「Only one企業」として歩んでいる。

トレハの基礎知識/トレハロースとは?


コア・コンピタンスというのか、「経営哲学」がユニーク。
「ニーズは考えない」
「研究開発に目的はいらない」
「世界にない物をつくる」
「世界にない作り方をする」など。


「ニーズは考えない」。すごい。アンチ顧客主義。
そのためには、「非上場」。
ものいう株主は、独創的な研究開発の弊害。
きわめて痛快な講演だけど、成功事例だから紹介できるが、
当然、うまくいかなかったものもあったり、
タッチの差で他企業に特許をとられてしまったものもあったそうだ。
しかし、「経営資源」を新化、深化させ続ける、粘り腰の企業。


会場でウけたのは、ローヤルゼリーのラット実験の説明。
ローヤルゼリーを投与されたラットとそうでないラットを比較すると、
寿命に大して違いはなく、
投与されたラットの方が、最後まで元気で急激に衰えて死んでいく。
つまりPPK(ピンピンコロリ)という理想的な死に方にローヤルゼリーが役立つのではと。
「あこがれのPPK(ピンピンコロリ)に、ローヤルゼリー」。
ウーン、かなりブラックだよな。
林原グループ


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