早過ぎた

ゴーレム 100 (未来の文学)

ゴーレム 100 (未来の文学)

『ゴーレム100』アルフレッド・ベスター著を読了。
山形浩生のあとがきにも書いてあるが、渡辺佐智江の訳が秀逸。
「30年前に書かれた」作品とは到底、思えない。
名訳といわれる柳瀬尚紀によるジェイムズ・ジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』を
途中で投げ出したが、これは最後まで読み通せた。
実験作と言えば実験作なのだろうが、ヌーボーロマンのように退屈しなかった。
途中にインサートされるサイケなコミック(絵本)が、
グラフティアートのようでもあり。
流行が一回りして、この本が書かれた時代とリンクしているような。
『バンド・オブ・ザ・ナイト』中島らも著の中に
ターンドオンする(ラリる)シーンを延々と言葉で綴る箇所があるが、
それにもちょっと似ている。


金曜日に受けた仕事を進められるところまでまとめる。


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