- 作者: 小林信彦
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
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朝は涼しかったが、昼頃からジメっとしてくる。
天気とは関係なしに、ジメっとした気分で仕事をする。
見切り発車状態なんで、どうも確信が持てない。
確信を持てたからといっていい原稿内容になるわけじゃないが。
『日本橋バビロン』小林信彦著を一気に読む。
作者の本は、不思議なことにブルーなときに読む傾向にある。
ストーリーは、ファンならおなじみの、作者の生家である老舗の和菓子屋の衰亡記。
しかし、家族、家のことだけでなく、
両国など下町の生活、風俗、文化など都市の移ろいを書いている。
対象を突き放しているものの、若い頃には感じなかった土地への愛着も
感じられる。ウディ・アレンのニューヨークを舞台にした映画のように。
久しぶりに練れた日本語の文章を読んだ気がする。
両国は、何回か行ったことがある。
かつては千葉方面の電車は、両国駅が始発だった。
だから、下町の人は、リゾート、観光といえば、湘南ではなく房総方面だった。
知り合いのデザイン会社が、両国に移転して、間借りを誘われたことがあった。
川沿いのマンションというか、ビルの一室だった。
毎日通うのは、うちからでは遠いので丁重にお断りした。