号泣する準備はできていなかった

幸福な食卓 (講談社文庫)

幸福な食卓 (講談社文庫)

本来なら今日は旧友たちと久久久しぶりに
渋谷で呑むはずだった。なのに、台風だろ。泣く泣く延期となった。
会社員は社畜扱いで、非会社員は消耗品扱いゆえ、
いつまた会えることやら。


原稿の何回目かの修正と企画趣意書のまとめがバッティグ。
♪〜でもそんなのカンケーねぇ〜♪
と、『幸福な食卓』瀬尾まい子著を休憩時間に読む。
このところ、固めのものばっかになじんでいたもので、
ちょうどよい。


「家族散会」(by糸井重里)の話で、
ひと昔前の少女マンガかな、大島弓子とかの。
突然の話の展開に(ネタバレなんでいわない)
「そりゃないよ」と心中つぶやきながら、
涙腺がじわっとしてしまった。
誰もいなけりゃ号泣してたかも。オサーンのくせに。
まあ、ゆるい世界にいるイタイ家族、
まともなのは主人公の女の子ぐらいか。
たぶん現実はこうじゃないし、
でも、小説なんだから、赦せる、癒しの空間。
パロディなら『空腹な食卓』。
誰もが思いつくタイトル。過食症と拒食症の家族の物語。


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