ちょいワル文学

ある島の可能性

ある島の可能性

午前中、まとめ作業。追加分もなんとなくアップする。


ある島の可能性』ミシェル・ウエルベックを半分まで読む。
いつもながらのちょいワル、エロぶりが、ぼく好みで妄想もふくらむ。
前に刊行された『素粒子』、『プラットフォーム』を読むと、
どことなく村上龍っぽいなと思ったんだけど、この本を読むと村上春樹に似ている。
村上春樹の小説が、文学のデファクトスタンダードってことになるにかな。異議なーし。
猥雑さと静謐さが入り混じって、
優れた頭脳と元気な(同世代比較)男性自身を持ち合わせた
50歳手前のインテリ男の悪ぶったモノローグが、
はまる人には、えらくはまるだろう。
SF風味なんだけど、ボリス・ヴィアンやセリーヌをイメージさせる。


今週の移動用本は『チェーホフ浦雅春著。
チェーホフの遺体が、夏のため「損傷をおそれた当局が「牡蠣用」冷蔵車輌で」
運搬されたエピソードを読み、「できすぎちゃうんか」と、ツッコミを入れる。


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