晴れない

天気は晴れたが、心は晴れぬ。理由はいろいろあるのだが。
んで、なんだか晴れない記事を引用。

岩手、福島でも高校卒業危機
 岩手県教育委員会は25日、県立盛岡第一高校と盛岡第三高校で、3年生の一部に対し学習指
導要領で必修とされている世界史の授業などをしておらず、卒業できない恐れがあるとして、
調査を始めたことを明らかにした。

 盛岡一高は、数年前から同じ授業形態を続けており、既に卒業した生徒の一部が卒業資格を
満たしていない可能性があることを明らかにした。

 また福島県立福島高校でも3年生の一部に対し学習指導要領で必修とされている科目の授業を
しておらず、約150人が卒業できない恐れがあることも判明した。

 岩手県教委によると、盛岡一高で卒業できない恐れが出ている生徒は192人という。
今後の調査で、こうした高校はさらに増える可能性があるという。
同県教委は調査結果を同日夕方までに取りまとめ、発表する予定。  ―スポーツニッポンより― 

昨日の富山の高校に端を発し、岩手、福島と広がった。まだまだ広がるのではないだろうか。
いわばカリキュラム改竄、不正であって、
地方の県立進学高校は、教育評論家の尾木直樹が昨日テレビでいっていたように
大学進学のための予備校となっているからなのだろう。
大概は旧制中学の流れを組んでいて、地元の名士を輩出している名門校、伝統校。
ここ(この高校)でなければ、人に非ず。みたいな意識って結構、地方じゃいまだに根強いもの。
受験のための勉強、止むなしなのか。
週刊誌の春の恒例の大学合格者ランキングなどが拍車をかけているのだろう。
進学担当の先生も相当なプレッシャーなんだろうね。
でも、少子化で推薦制度とか受験じゃなくて大学へ入学する学生も増えているようだし。

まあ義務教育ではないのだが、といっても高校進学率をみれば、義務教育みたいなものだが。
大学受験に力を入れる私立校のように思い切った受験勉強シフトが敷けない公立校の苦肉の策なのだろうが、
たぶん、かなり前から行われていたと思うんで、OB&OGは、どうするのだろう。
スクーリングとかでもするのかねえ。
世界史なんで海外への修学旅行で単位をくれるとか。生きた社会勉強。
免税店でのお土産買いが大変だったりして。

ただ該当する高校の学生たちがいちばん大変だよなあ。
どうも公務員の裏金と似たケースのような気がして、やっぱれ気分が晴れない。

だったらいっそのこと、飛び級ではないけれど、
おつむのいい子たちにはそれ用のカリキュラムを用意すれば、
いいじゃん。とも、単純に思う。