- 作者: リチャード・ドーキンス,垂水雄二
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/08/31
- メディア: 単行本
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ある程度、書いていた原稿を昨日の取材に基づいて見直すと鮮度と面白さがまったく違うので
もったいないけどボツにする。敗者復活もあるかもしれないが。
なんでボツ・スキャッグスという駄洒落。40代以上の人ならウケて、ウケて。
『祖先の物語(上)』リチャード・ドーキンス著をちょびちょび読んでようやく上巻が読了しそう。
まだちゃんとまとめきれていない『系統樹思考の世界』三中信宏著が系統樹に関するコンセプトブックなら、
『祖先の物語』は、その応用編というのか展開編ともいうべきもの。
ぼくにはどちらも魅力的なのだが。
はじめの方を引用。「ランデヴー」と「コンセスター」の概念がわかると、この本は楽しくなるから。
現生のあらゆる生き物(動物、植物、細菌)からさかのぼり、すべての現存する生物の普遍的な始祖へと
私たちがたどりつく最大の収斂、それは、おそらく、ある種の細菌に似たものであろう
でも作者は「収斂」ではなく「合流」「ランデヴー」に置換して使用している。
ランデヴーの時点は、彼らすべてにとっての最後の共通の祖先で、私は彼らの「コンセスター」と
呼ぶことにする
(この日本語、意味がよくわからない、この訳でいいのか?)
コンセスターとは、−略−合流点にいるげっ歯類、合流点にいる哺乳類、合流点にいる脊椎動物のことである
最も古いコンセスターは、現在生きているすべての生物の始祖で、おそらくし一種の細菌であろう
なぜなら「現生のすべての生物が、同じ遺伝暗号を共有している」からである
「合流」という字面から判断すると、系統樹よりもアマゾンの河川流域図のようなイメージを端的に抱く。
でも構わない。ドーキンスには『遺伝子の川』って著作もあるし。自分で自分に納得。
何も進化の歴史は人間ばっかじゃねえ。どの動物にだって進化はある、だから、系統樹だってあるのさ。
進化には「主役も脇役もねえ」と。
ほらご覧と上下2巻に渡り、広範な種の進化(あるいはバック・トゥー・ザ・進化)を読み手に提示してくれる。
その風呂敷の広いこと、すごいこと。読み解くNHKスペシャルって感じ。
忘れてた。10月からの新ドラマ、NHKBSの毎週火曜日22時からのBBCドラマ 「ドクター・フー」が気に入っている。SFタイムトラベルもの。